2019年プロ野球チーム年棒総額~巨人とソフトバンクが50億円超え!!

2019年2月28日現在、プロ野球選手名鑑も発売し出し、各球団の年棒更改は終了でしょう。
それでは早速、2019年プロ野球球団の年棒総額をみてみましょう。
※2023年の年棒総額はこちら

2019プロ野球各球団の年棒総額(2019年2月28日確定)

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ソフトバンクがチーム年棒総額55.9億円で1位を堅守。チーム全体で昨年比で9.3億円の減少も。
今年もチーム年棒総額1位はソフトバンク。
摂津(4.0億)、五十嵐(3.6億)、本多(2.0億)の解雇(かっこ内はいずれも旧年棒)、和田の減俸(4.0億→1.0億)などの影響でチーム全体で昨年比で7.3億円の減少も1位を堅守。
ちなみに柳田悠岐はが5.7億でチームトップ。

巨人がチーム年棒総額51.9億円で、ソフトバンクに肉薄の2位
丸(4.5億)、ビヤヌエバ(2.2億)、中島(1.5億)、炭谷(1.5億)、クック(1.4億)など大型補強の影響により、昨年比で7.9億円増加。
でも中島、炭谷って補強になってんのかな?あまり明るい未来は待ってなさそうな気が…。
ちなみに菅野智之は6.5億で球界トップ。

なお、3位の阪神は34億円なので、2019年シーズン・チーム年棒総額はソフトバンク、巨人の2チームが突出して高いことが分かります。

年棒総額最下位は中日で約23.0億。
ちなみにソフトバンクや巨人の野手陣のみor投手陣のみよりもお安くなっています。

ここで突然ですが各球団の「ジニ係数」についてみてみましょう。

『ジニ係数』とは?

『ジニ係数』とは『年棒のチーム内格差』を測る尺度で0~1までの値をとります。大きいほど一部の選手に年棒が集中していることになります。たとえば年棒が全選手に対して均等に割り当てられているとき”0″となり、逆に1人の選手に集中しているとき”1″となります。
国家の所得分配の不平等さを測る際に用いられ、社会騒乱多発の警戒ラインは0.4超といわれています。ちなみに2011年の日本のジニ係数は”0.554″です(目立った騒乱は多発してないですね)。

詳しくは以下を参照ください。
wikipedia ジニ係数

2019プロ野球各球団の年棒のジニ係数

では、実際に2019プロ野球の各チームのジニ係数を算出した結果はこちらです。

上の結果から、ジニ係数は巨人、ソフトバンクの順に1,2位となっています。チーム全体としての年棒が高額であると、年棒のチーム内格差は広がりがち(ジニ係数は高水準)で、逆にチーム全体としての年棒が低額であると、年棒のチーム内格差は狭まりがち(ジニ係数は低水準)であることが分かります。

ここで阪神タイガースのここ数年のジニ係数の推移に着目してみます。

阪神タイガースのジニ係数の推移

阪神タイガースの1999年~2018年にかけてのジニ係数とチーム成績の関係性を見てみます。

一見すると「ジニ係数が高いほど成績が良い」という関係性がみられます。
しかし、ジニ係数が0.65を超えたあたりから、やや成績が頭打ちとなり、むしろ悪化するような傾向が見えます。例えば直近10年で勝率5割を切った年度は、09,11,12,15,16,そして18年の6年度です。これらの年は2016年を除き、いずれもジニ係数が0.65を超える高水準となっています。また、これらの年度は年棒総額自体は前後の年度と比較して低くありません(むしろ高水準です)。

このことから、チーム内年棒格差が広がり過ぎる(ジニ係数が高すぎる)と成績が低迷する傾向がみられます。阪神のジニ係数の適正水準(※成績が最も良くなる水準)は0.6~0.65と考えられます。

ちなみに2018年のジニ係数は「0.677」と適正水準超えだったため、この法則がピッタリはまってしまい、最下位に沈みました。

まとめ

先述のとおり、2019年の阪神のジニ係数は「0.636」です。高額助っ人外国人、ロサリオを筆頭にマテオ、西岡といった高給取りを解雇したので、前年からみて低下しました。これは前述の適正水準「0.6~0.65」に収まっています。よってこの数値からは2019年阪神タイガースの見通しは、明るいでしょう。

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