2021年プロ野球ペナントレースは終了。ご存知のとおりセリーグの新人王は広島東洋カープ 栗林 良吏選手でした。私、過去の新人王獲得選手の成績データをもとにモデルを作って、2021年シーズン中、新人王獲得確率を都度都度、出してました。シーズン終了時点で阪神タイガース佐藤輝明選手がトップだったのですが、大ハズレ。これは過去の新人王受賞者でホームラン本数の多い打者が多かったため、これに引きずられてしまいました。打者の評価ポイントで「打率」を入れなかったのが致命的。自戒の念を込めて、モデルは直さずにそのまま予測を掲載しておきます。以降、写真はすべてSportsnaviより。
1位.阪神タイガース 佐藤 輝明(新人王獲得確率:34.3%)
最終成績 打率:0.238、本塁打:24本、打点:71点、盗塁:6
2位.横浜DeNAベイスターズ 牧 秀悟(新人王獲得確率:30.1%)
最終成績 打率:0.314、本塁打:22本、打点:71点、盗塁:2
★3位.広島東洋カープ 栗林 良吏(新人王獲得確率:12.5%)→新人王獲得、おめでとうございます!
最終成績 防御率:0.86、勝利数:0、セーブ:37、ホールド:0
4位.阪神タイガース 伊藤 将司(新人王獲得確率:10.3%)
最終成績 防御率:2.44、勝利数:10、セーブ:0、ホールド:1
5位.阪神タイガース中野 拓夢(新人王獲得確率:2.6%)
最終成績 打率:0.273、本塁打:1.1本、打点:36点、盗塁:30
なお、新人王獲得率を算出するにあたり、2009年以降の新人王有資格者の成績を元にロジスティック回帰分析という手法を用いて、新人王獲得確率をモデル化を行いました。採用変数と係数は以下の通りです。
打者項目でみると一単位あたりのアピール度は本塁打が0.128と最も高いことが分かります。本塁打一本は盗塁4つと同じくらいのアピール度と解釈できます。
投手項目は防御率のみマイナスになっていますが、これは防御率は低いほど良いので係数もマイナスになっています。勝利数1に対してセーブ数5つが同じくらいのアピール度ということになります(広島栗林選手が正当に評価されない!!)ホールド1単位あたりのアピール度はさらに低いことが分かります。
投手項目 | ||||
定数項 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド |
-2.614 | -1.021 | 0.506 | 0.099 | 0.016 |
打者項目 | | | |
調整項 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
-0.923 | 0.128 | 0.027 | 0.031 |