2018年プロ野球チーム年棒総額~そこまでやるか、ソフトバンク

2018年プロ野球球団の年棒総額をみてみましょう。
※2023年の年棒総額はこちら

2018プロ野球各球団の年棒総額

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2018年もソフトバンクが年棒総額63億円で12球団中1位です。2017年との比較ではチーム全体で約8億円増で、2位巨人(約46億円)を約17億円引き離してブッチギリです。
柳田の17年2.6億から18年5.5億など、既存選手のアップが多数みられました。

2位の巨人はチーム全体で昨年比で1.0億円減少。
村田修一の戦力外(’17は2.2億)、一部大幅減俸(山口3.2億→2.2億、内海:2億→1億)が主要因。
村田どこに行くんやろうか、、、

年棒総額最下位はロッテで約21億。
ちなみにソフトバンクや巨人の野手陣のみor投手陣のみよりもお安くなっています。

ここで突然ですが各球団の「ジニ係数」についてみてみましょう。

『ジニ係数』とは?

『ジニ係数』とは『年棒のチーム内格差』を測る尺度で0~1までの値をとります。大きいほど一部の選手に年棒が集中していることになります。たとえば年棒が全選手に対して均等に割り当てられているとき”0″となり、逆に1人の選手に集中しているとき”1″となります。
国家の所得分配の不平等さを測る際に用いられ、社会騒乱多発の警戒ラインは0.4超といわれています。ちなみに2011年の日本のジニ係数は”0.554″です(目立った騒乱は多発してないですね)。

詳しくは以下を参照ください。
wikipedia ジニ係数

2018プロ野球各球団の年棒のジニ係数

では、実際に2018プロ野球の各チームのジニ係数を算出した結果はこちらです。

上の結果から、ここでもソフトバンクが1位で、チーム全体としての年棒が高額であると、年棒のチーム内格差は広がりがち(ジニ係数は高水準)で、逆にチーム全体としての年棒が低額であると、年棒のチーム内格差は狭まりがち(ジニ係数は低水準)であることが分かります。

ここで阪神タイガースのここ数年のジニ係数の推移に着目してみます。

阪神タイガースのジニ係数の推移

阪神タイガースの1999年~2017年にかけてのジニ係数とチーム成績の関係性を見てみます。

一見すると「ジニ係数が高いほど成績が良い」という関係性がみられます。
しかし、ジニ係数が0.65を超えたあたりから、やや成績が頭打ちとなり、むしろ悪化するような傾向が見えます。例えば直近10年で勝率5割を切った年度は、09,11,12,15,16の5年度です。これらの年は2016年を除き、いずれもジニ係数が0.65を超える高水準となっています。また、これらの年度は年棒総額自体は前後の年度と比較して低くありません(むしろ高水準です)。

このことから、チーム内年棒格差が広がり過ぎる(ジニ係数が高すぎる)と成績が低迷する傾向がみられます。阪神のジニ係数の適正水準(※成績が最も良くなる水準)は0.6~0.65と考えられます。

まとめ

先述のとおり、2018年の阪神のジニ係数は「0.677」です。高額助っ人外国人、ロサリオ選手の補強があったため、前年からみて上昇しました。これは前述の適正水準「0.6~0.65」を超えてしまっており、ほぼ過去最高といってもよい水準です。よってこの数値からは2018年阪神タイガースの見通しは、暗いといわざるをえません。

でも、タイガースには是非こんなジンクスを覆して欲しいと期待しております。

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