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プロ野球 セイバーメトリクスでみた選球眼・ミート力最強打者は誰?

野球でデータを統計学的にみて選手の評価や戦略を考える分析手法に「セイバーメトリクス」なるものがあります。
ブラッド・ピット主演の2011年の映画「マネー・ボール」で取り上げられて知ったひとも多いのではないでしょうか。

この投稿では、セイバーメトリクスの評価指標のひとつである『BB/K』について取り上げてみたいと思います。

『BB/K』とは?

『BB/K』は「四球数÷三振数」で計算し、ミート力・選球眼の良さを測る指標と言われています。
分子部分の「四球の多さ」は出塁率などでも測ることができますが、「三振の少なさ」は一般的な選手成績ではあまり着目されていないので面白い定義だなという印象です。

2015年『BB/K』ランキング

では、さっそく2015年プロ野球で規定打席に達した54選手の『BB/K』についてランキングをみてみたいと思います。

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プロ野球 年棒のチーム内格差とチーム成績の意外な関係

只今、2015クライマックスシリーズの真っ只中です。今回はプロ野球12球団の『年棒のチーム内格差』とチーム成績との関係性について考えてみようと思います。

『ジニ係数』とは?

『年棒のチーム内格差』を測る尺度として『ジニ係数』を用います。『ジニ係数』は0~1までの値をとり、年棒が全選手に対して均等に割り当てられているとき”0″となり、逆に1人の選手に集中しているとき”1″となります。
国家の所得分配の不平等さを測る際に用いられ、社会騒乱多発の警戒ラインは0.4超といわれています。ちなみに2011年の日本のジニ係数は”0.554″です(目立った騒乱は多発してないですね)。

詳しくは以下のアドレスを参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%8B%E4%BF%82%E6%95%B0

プロ野球全12球団のジニ係数

まず、2015年の全12球団についてジニ係数を算出してみました。

2015ジニ係数

この結果から、以下の内容を読み取ることができます。

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2015年阪神タイガース 得失点差マイナスでも優勝!?

2015年の阪神タイガースはすごく不思議なチーム

2015年10月7日、広島カープの最終戦敗退により、阪神タイガースは2015クライマックスシリーズへの進出が決まりました。最終的にクライマックスシリーズでジャイアンツにジャイアンツに敗れたわけですが、振り返ってみて2015年のタイガースは、すごく不思議なチームでした。下表のセ・リーグ順位表と得失点をご覧下さい。

順位表

阪神は得失点差が「-85点」と失点が得点を大きく上回っているにも関わらず、3位でシリーズを終えました(得失点差がマイナスであるにも関わらず、首位に立っていた時期もありました)。
このことから、2015年の阪神は効率よく得点を勝ちに結びつけた、表現を変えれば「接戦に強いが、大敗が多いチーム」であったとイメージされます。

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