2016年のプロ野球打撃成績をみていて気づいたことがあります。
ブログタイトルのとおり。
そうです。ソフトバンク中村晃が最強だということです。
この投稿では、セイバーメトリクスの評価指標のひとつである『BB/K』をもとにソフトバンク中村晃選手のすごさをお伝えたいと思います。
『BB/K』とは?
野球でデータを統計学的にみて選手の評価や戦略を考える分析手法に「セイバーメトリクス」なるものがあります。
ブラッド・ピット主演の2011年の映画「マネー・ボール」で取り上げられて知ったひとも多いのではないでしょうか。
『BB/K』は「Base on Balls per Strikeout」の略で、「四球数÷三振数」で計算します。三振一回に対する四球の比率をみていることになり、選球眼・ミート力の良さを測る指標と言われています。
分子部分の「四球の多さ」は出塁率などでも測ることができますが、「三振の少なさ」は一般的な選手成績ではあまり着目されていないので面白い定義だなという印象です。
2016年『BB/K』ランキング
では、さっそく2016年プロ野球で規定打席に達した55選手の『BB/K』についてランキングをみてみたいと思います。
ソフトバンク中村晃が『1.8679』とダントツのトップで、二位の楽天銀次選手『1.2449』以下を大きく引き離していることが分かります。
中村選手は、四球の数が『99』とトップクラスに多く(一位はソフトバンク柳田選手の『100』)、かつ、三振数が『53』とこちらもトップクラスとはいわないまでもかなり少ないことが分かります。
この『1.8679』という数字がどれほどすごいのか、歴代選手と比較してみました。
歴代選手との比較
生涯打撃成績にランクインするようなレジェンド的選手を中心に、近年の「好打者」・「強打者」といわれるような選手を中心にみてみました。
メジャー経験選手については日本球界の成績のみを対象としました。
中村晃は、2016年の成績に限定すると歴代二位の位置につけています(王貞治の上!!)
やはり、打撃の神様、川上哲治の壁は厚かった。
まとめ
2016年プロ野球打撃成績について『BB/K』をみると、ソフトバンクの中村晃選手の異常なまでの選球眼・ミート力の良さが分かります。
2016年の年棒更改で中村選手がこの点をちゃんと正当に評価してもらえるのか、が注目ポイントです。
2016年の中村選手の推定年棒は1億2,000万円です。個人的には40%アップの1億6,800万円くらいまであっていいと思うのですが、やはり打率0.287の印象で1億5,000万円くらいに抑えられるのでしょうか・・・。